設計事務所と進めるお家づくりは面白い

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新潟の設計事務所とつくる 神奈川の 杉板で小さなおうち

木の外壁【外壁の話】

おうちを検討するにあたって、外壁のことで悩みました

 

よく使われる窯業系サイディングはメンテナンスコストでうさんくさいなぁ、と思い乗り気がしませんでした

導入コストは安いけど、修繕とかの将来コスト、将来手間がかかるのではないか?と思っていました

新しいお家に住んだとしても、維持管理で苦労するのは嫌だなぁと。。

 

維持管理コストに関係することは、私たちにとっては、おうちを建てようという意欲をかなり削ぐ理由になっていました

どうせ建てても、あれやこれやで維持管理コストがかかっていくので、賃貸のほうが良いのでは?とか

 

 

おうちづくりを進めるにあたり、実際にメーカーに聞くと、

・おうちづくりを始めてみるかと、まだ右も左も分からぬうちに最初にやり取りした不動産業者(グループ内に工務店をもってる)

延床:約99m2
 35年間で、70万×2~2.5回(外壁:サイディング)

=140~175万/35年 が外壁修繕にかかる見込み

お金の話 お家を建てた後の修繕費 - 設計事務所と進めるお家づくりは面白い

 

とのことでした

15年前後で上記の外壁コストがかかるようです

 

修繕費がかかるのはしょうがないこと、というのが一般的かもですが、

コストとともに、修繕工事の都度の契約・金額の妥当性の判断・その際の施工品質・修繕中の業者出入り等々、、が面倒くさいなぁ、と思いました

 

私が管理できるうちは未だしもかもですが、私が死んで妻や娘が管理することになる際に、上記のようなことが問題なく進めるのかは微妙な気もします

 

実際に今の賃貸住まいの周囲の建売住宅は、15年は経過してない(13年も経過していないんじゃないかな)と思いますが、足場を組んで修繕をし始めています

 

上記コストがかかるにしろ、そのコストを最初建てる際にまとめて払うから、35年なら35年間メンテしないで済むと、修繕契約などなど手間も減るので楽なんだけどなぁ、と思いました

 

窯業系サイディングはコーキングも多いので、コーキングの品質(施工の腕など)も気になります

 

個人的には塗装というか、「傷んだら何度も塗るという行為」は好きではないので、外壁を何度も塗装して維持していくのも嫌だなと思っていました

内装など屋内にあって傷みにくいものへの塗装は良いのですが、、

「何度も塗る」等の行為は、適切に時期や費用の管理ができる場合は良いのですが、それらの管理ができない場合は「劣化の管理」が微妙になっていきます

 

こんな感じで気になるので、窯業サイディングが良く使われる建売住宅は自然と選択肢から外れました

 

タイル外壁は比較的手間がかからないようですが、導入コストが高いようです

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そんなこんなで外壁に悩む中で、

エスネルデザインさんは木の外壁(杉板の外壁)を推しており、その理由も細かく解説しています

escnel.com

むかしは木の外壁ばかりですから、なんだ、一周まわって木の外壁が良いのかぁ、と思ったものでした

外壁に対しての悩みの回答が提示されてるようで、納得しました

 

単に木の外壁にすれば良いと言うのではなく、高基礎で雨水の跳ねと縁切りして腐らないように、壁の中の通気等の配慮などキチンとした施工を組み合わせて、総合的に木の外壁が導入コスト・維持管理コスト・廃棄コスト等で おすすめ、という感じです

 

産廃費用が年々高くなる、というのは良く聞く話ですが、廃棄コストに着目する話はあまり聞きません

おうちを建てる段階の話ですから、廃棄のことを考える工務店さん・設計事務所さんなどはかなり少数かもしれませんね

 

木の外壁でも、塗装した木の板を張る外壁もあります

エスネルデザインさんは塗装なしの木の外壁、をお勧めしているので、このへんもシンプルで良いし塗装が好きではない私たちには合ったと思います

一度塗装をすると定期的に塗装をしないといけなくなり、コストや管理が面倒です。。

 

 

木の外壁で、そのほか良いと思ったこと

・経年でシルバーグレーに替り、その変化を楽しめること

 

完成当初の木の色で楽しめ、経年でシルバグレーに変わっていく様も楽しめる

完全にシルバーグレーに落ち着き、完成当初とは色合いは全く変わる

コスト等のメリットとともに、色が変わることで2度3度と楽しめる おまけ?がある外壁なんて良いじゃない、と思いました

 

経年で、特に窯業系サイディング外壁は黒ずんだり緑の苔が生えたり、見た目が悪くなっていきますが、木の外壁だと風合い、として許容できる気がします

 

ただし、シルバーグレーにかわる色味については、妻は最初は難色を示したりもしていました

色味や風合いの好き嫌い、とかはそれぞれによると思います

 

一方で、完成当初は木の色味が鮮やかにでるので、目立つな、とは思いました

木の外壁は少数ですから、周囲から目立つのは仕方ありません

良い意味で目立つな、という感じかと思います

 

 

・木の外壁なので、外壁を大工さんが施工できること

これは工務店さん探しをしている中で、ある工務店さんから聞けた話です

大工さんの腕を出せる外壁、とも言えるでしょうか?

外壁屋さんに外注しない等で、人件費コスト面でメリットを出せる・自社で品質管理しやすい等の点もあるかもしれません

 

 

・外壁の色を何にするかで悩まなくてよい

外壁や内装の壁紙など、どの色が良いかなとか悩まなくてよいので気が楽だ、と思いました

エスネルデザインさんは杉板の外壁を推しているので、特に樹種のこだわりが無ければ色等の選定であれこれする必要はありません

 

 

初めは外壁から水が浸入するとダメかと思っていましたが、実際に水を最終防衛線としてシャットしているのは壁の中の防水紙のようです

外壁は防水紙が紫外線等で傷まないようにする、バリアのようなものかな、と思いました

 

木の外壁は隙間が多い気もしますが、

そういう意味では、外壁が木であってもなんら問題ない気がしました

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外壁はガルバリウム鋼板、グレードの高い窯業系サイディングもありますが、

外壁については、オーガニックスタジオ新潟さんの動画でもいろいろ解説されています

vol.25 杉板外壁が1番人気の理由 - YouTube

 

これらを見ていると「そとん壁」なるものもあり、外壁は様々です

正直、何でもいいから、導入コストと維持管理コストのバランスが取れたものにしたい、と当時は散々 思いました

 

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